mull

株主・投資家の皆さまへ
  • 株主・投資家の皆さまへ
  • 株主・投資家の皆さまにおかれましては、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
    2021年度におきましては、家庭用商品が巣ごもり需要の減少による影響を受けるも、ポーション調味料は新たに「具入りタイプ」を展開する等、提供価値を拡げたことで売上を伸ばしました。

    また、業務用商品は、外食および中食向けに販売した商品が売上を伸ばしました。5ヵ年の中期経営計画「Unique 2023」も残すところ2年となりました。今後の方針として、食品事業の家庭用商品は、前期に引き続き収益の柱となる『黄金の味』、『プチッと鍋』に代表されるポーション調味料を中心に拡販を進めてまいります。
    一方中⾧期の視点として、今後国内市場が縮小していくなか、競争力を維持していくためにメーカーシェアの拡大を意識した各種施策を実行しております。肉まわり調味料群は過半数シェアの獲得、鍋物調味料群はトップシェアを目指しており、新商品を効果的に投入しつつ、既存品の価値を高めてまいります。
    戦略事業である海外事業については、中期目標である売上高20億円の達成に向けて、2021年度は約15億円の売上を達成することができました。将来の事業展開の核をなすエリアである東南アジアにおいてシンガポールをヘッドクオーターと位置づけております。
    2021年6月にタイ、2022年4月にマレーシアに現地法人を立ち上げ、現地ニーズに適合した競争力のある商品をタイムリーに提供するR&D体制の準備も着実に進めております。また、既存の枠にとらわれない新たな提供価値の追究に向け、2022年4月に設立した株式会社エバラビジネス・マネジメントを核に、海外戦略を強力に推進していくほか、当社事業とのシナジーを創出する企業・サービスとの協業やM&A等の検討を国内外で積極的に推進してまいります。
    加えて、働き方や価値観も多様化するなか、従業員エンゲージメントを高め、部門間の共創意識を醸成させるための双方向のインターナルコミュニケーションに注力しております。企業としてチャレンジを継続し、"エバラらしく&面白い"ブランドへ成⾧してまいります。

社⾧に就任して2年、新型コロナウイルス感染拡大をはじめさまざまな環境変化のなかで、従業員の雇用を守りつつ、新たな成⾧のための変革に取り組んでまいりました。現状では、ウィズコロナを見据えた動きが広がりつつあり、当社もこうした変化に機動的に対応していくことが重要です。そして、中⾧期の成⾧に向けた、新たな価値創造につながる商品開発や人材育成への投資を躊躇なく進めるとともに、変革を加速するために必要な情報を積極的に獲得し、自らの情報発信を強化してまいります。

この2年で学んだことを糧に、「ものづくり」や「技術」、「人材」や「情報」へのこだわりをより強く持ち、決してぶれることなく、一層の成⾧を目指してまいります。今後とも変わらぬご支援を心よりお願い申しあげます。

代表取締役社長
森村 剛士

TOPに戻る