
株主・投資家の皆さまにおかれましては、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
エバラ食品グループは、2033年度に向けた長期ビジョンを策定し、「10年後のありたい姿」を「おいしさ、たのしさ、あたらしさで食カテゴリーを創造する企業」と定めました。
中期経営計画Ebara Reboot 2026(2024~2026年度)では、「構造変革」と「成長投資」を通じて、再び利益拡大の軌道にのせていくため、適正な経営資源投下による売上形成・利益最大化に取り組むことを重要方針としています。基本戦略として「既存事業/領域を磨き上げ、高収益化を追求」するとともに、「新市場/新価値創造による新たな成長軌道を確立」していきます。さらに「従来の枠組みに捉われない経営基盤改革の深化」を通じて、従業員がやりがいをもって仕事に取り組み、成長する「挑戦と成長のサイクル」を回すことで持続的な価値を提供してまいります。
連結数値目標として中計の最終年度となる2026年度において、「EBITDA40億円」「海外売上高比率5%以上」を目指します。また、株主還元に関しましては、「総還元性向50%以上」を目標に安定した株主還元を継続し、業績と連動した配当及び機動的な自社株買いの実行を検討してまいります。
2024年度は、津山工場(岡山県)に導入したポーション調味料の製造ラインの稼働が開始し、半年という期間の中でも着実に生産能力を伸ばしております。海外事業においても、日本からの輸出取引に加え、海外各現地法人の営業努力もあり、中計目標である海外売上高比率5%の達成を目前としております。また、タイ工場も2024年8月より稼働を開始しております。
挑戦と成長のサイクルによる持続的な新価値の提供を通じて、独自性のある商品・サービスで人々の食生活に貢献し、社会に必要とされる存在となることを目指してまいります。今後とも変わらぬご支援を心よりお願い申しあげます。
代表取締役社長
森村 剛士