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資源循環

環境に配慮した商品・サービスの実現

当社グループでは、マテリアリティのひとつに「環境に配慮した商品・サービスの実現」を掲げ、資源の有効活用や食品ロスの削減に取り組んでいます。
事業活動における廃棄物の発生抑制に取り組み、発生した廃棄物については資源化に努めています。

食品ロスの削減

賞味期間の延長、需要予測に基づく適正な在庫管理、返品率の削減、フードバンクとの連携など、さまざまな取り組みにより食品口スの発生を抑制しています。
食品ロスとは、事業活動により発生した余剰製品や原料等のうち廃棄処分されたものと定義しています。

開発生産物流販売消費
発生する
主な食品ロス

原料の使用期限切れ

試作品・テスト品

原料の使用期限切れ

生産トラブルによる事故品

在庫品の期限切れ

保管・運送時の事故品

商品の返品

納品期限切れ

賞味期限切れ

食品ロスの
削減施策

個食対応商品の開発

フードバンクの活用

需給予測の精度向上

原料の工場間共有

食品安全マネジメントシステムの運用

返品率の削減

フードバンクの活用

賞味期間の延長

個食対応商品

レシピ提案

食育活動

食品リサイクルの推進

食品ロス量の発生量推移

商品設計における食品ロス削減の取り組み

・ 賞味期間の延長

商品の賞味期間の延長をすることは、家庭での賞味期間切れによる廃棄を減らすことができるだけでなく、流通段階での返品・廃棄の削減にもつながります。当社では保存試験で得られたデータを基に社内で検討を重ね、商品の安全性や品質を保証できることが確認できたものから順次、賞味期間の延長に取り組んでいます。

▼主な賞味期間の延長事例
切替時期商品名賞味期間
2024年8月 すき焼のたれ2品 12か月から17か月に延長
2024年2月 横濱舶来亭カレーフレーク 12か月から14か月に延長
2023年7月 生姜焼のたれ 12か月から14か月に延長
2023年7月 やきとりのたれ 12か月から17か月に延長
2021年7月 キムチ鍋の素3品 12か月から18か月に延長
2021年7月 プチッと鍋8品 12か月から18か月に延長
2020年2月 黄金の味20品 12か月から18か月に延長
・ 個食対応商品の拡大

「プチッと鍋」に代表されるポーション調味料は小容量・個食ニーズに対応した商品です。シーンに合わせて1人分から手軽に調理できるので、使え切れずに余ってしまったり、作りすぎによる食べ残しを抑制することができます。

生産・販売時における食品ロス削減の取り組み

・ 需給予測の精度向上

定期的に生販会議を行い、最新の販売実績や需要予測、在庫状況に基づいた適切な生産計画を組むことで廃棄削減につなげています。

・ 工場間の原料共有

使用期限が迫った原料を工場間で共有し合うことで原料廃棄の削減に取り組んでいます。

・ 返品率の削減

得意先と細かなコミュニケーションを重ねることで、在庫状況の把握と商品の納入の最適化を図り、返品の削減に取り組んでいます。

フードバンクの活用

余剰在庫や輸送テスト品等をフードバンク団体に提供しています。提供した商品は、各団体を通じて、食料支援を必要としている人々に無償で届けられています。

レシピ提案

日本における食品ロス量の半分は家庭から出ていると言われています。当社では、たれなどの調味料を活用した手軽に作れるアレンジレシピを自社ホームページや公式SNS等で紹介することで、家庭から出る食品ロスの抑制に貢献しています。

容器包装の環境配慮設計

輸送等に必要な強度や品質保持力があることを確認しながら、容器包装の軽量化・簡素化等、最適化に向けて取り組んでいます。この取り組みは、省資源化に加え、輸送にかかるCO2排出量の削減や家庭ゴミの減量化にもつながっています。

容器包装の軽量化・薄肉化

※プラスチック等の素材の厚みを薄くすること

  • びん:黄金の味 210g

  • PETボトル:生姜焼のたれ

    PETボトル:生姜焼きのたれ
  • びん:おろしのたれ

  • プラスチック:ポーション調味料(40ml)

ラベルの種類重量(g/枚)削減(g)
黄金の味 210gのラベル 0.8→0.6 ▲0.2
浅漬けの素 500mlのラベル 1.42→1.30 ▲0.12
キャップの種類重量(g/個)削減(g)
びんやPETボトルの一部の商品のキャップ 10.5→7.1 ▲3.4

FSC認証紙※への切り替え

段ボール、印刷物、コピー等に使用する紙を、順次、FSC認証紙に切り替えています。
段ボールについては商品リニューアルのタイミングに合わせて切り替え、裏面等に認証マークを表示しています。

※国際的な非営利団体Forest Stewardship Council(森林管理協議会)が森林の適切な利用と保全のために定めた規格に従って生産された木材を使った紙

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分別・リサイクルしやすい商品設計

流通段階やお客様のご家庭で資源を分別しやすくするために容器や包装の改良を行っています。

・ 段ボールのカットテープ廃止(「黄金の味」の一部)
  • カートン開封前
  • カートン開封後
  • カートン開封手順
・ 分別しやすいキャップへの改良(「すき焼のたれ」など)
  • 変更前
    (従来品の分別方法)
  • 変更後
    (ビンやPETボトルの一部の商品の分別方法)
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・ ダブルミシン目ラベルへの変更(「浅漬けの素」)
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廃棄物の適正管理と資源の有効利用

廃棄物の排出量推移

当社では、廃棄物の適正な管理と資源の有効活用を推進するため、さまざまな取り組みを行っています。

廃棄物等の管理担当者が参加する「廃棄物分科会」を定期的に開催し、関連法規や社内ルールの周知徹底を図っています。また、グループ会社を対象とした勉強会も実施し、廃棄物管理に関する知識の共有と意識向上に努めています。

さらに、エバラ食品では廃棄物管理システムを導入し、廃棄物の適正な管理体制を構築しています。

廃棄物の収集運搬や処分を委託する業者については、法令順守と資源の有効利用を優先する方針で選定しています。契約前ならびに契約締結後に年1回、自社独自のチェックリストを用いて処理状況を確認し、契約内容との整合性や法令遵守の状況を確認しています。

各拠点や工場では、廃棄物の発生抑制に取り組んでいますが、やむを得ず発生した廃棄物については、信頼できる業者に委託し、飼料・肥料・土木建築資材などへリサイクルすることで資源の有効活用を推進しています。

事業場外産業廃棄物排出量の推移

単位:トン

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