そのまま食べれば歯ざわりよく、
煮ればほろほろに。
やさしい甘みで、
とろけるような幸せを運びます。
かぶの
おいしい楽しみ方
葉は鮮やかな緑のものが新鮮です。根は白くツヤがあり、ずっしりと重みのあるものが良品。ひげ根はまっすぐに伸びているものを選びます。
根に含まれるジアスターゼは、熱に弱いので浅漬けや漬け物が一番の調理法です!煮物などにする場合、煮崩れを起こしやすいので、加熱しすぎには注意が必要です。葉の部分は脂溶性のβ―カロテンが豊富なので、炒めたりすることで栄養がとりやすくなります。
葉が根から水分などを引き上げてしまうため、葉は根から切り落とし、別々に保存しましょう。根の部分は乾燥しないよう、新聞紙などにくるんで冷蔵保存します。
かぶの豆知識
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- 淡色野菜?緑黄色野菜?
- かぶは、淡色野菜に分類されますが、それは根の分類を指していて、実は葉の部分は緑黄色野菜!淡色野菜である根の部分は、消化酵素が豊富で胃腸にやさしく、緑黄色野菜である葉の部分はβ-カロテンやビタミンCに富んでいるため健康維持に有効だとされています。秋から冬にかけて甘みの増すかぶをまるごと楽しんで、寒い季節も元気に過ごしましょう!
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- 伝統野菜、かぶ。
- かぶの歴史は古く、弥生時代には日本に渡来したと言われています。戦後に栽培や流通の効率化を図り、多くの野菜ではその産地や種類が減ってしまいましたが、かぶは現在でも約80もの品種が存在し、聖護院かぶ(京都)、片平あかね(奈良)、万木かぶ(滋賀)などといった、各地域特産の伝統野菜が根強く残っています。
かぶの産地を知ろう
春夏かぶ |
旬:3月~8月 産地:千葉・埼玉・青森 |
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秋冬かぶ |
旬:10月~2月 産地:千葉、埼玉 |
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かぶの基本情報
【学名】 | Brassica rapa L. var. rapa |
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【分類】 | 根菜類 淡色野菜 |
【科】 | アブラナ科 |
【原産地】 | 中央アジア、地中海沿岸 |
根・葉ともに抗がん作用があるとされるグルコシアネートが豊富に含まれていて、その含有量は野菜の中でも随一!と言われています。 |
引用・参考文献:「総合食品事典 第六版」東京同文書院刊
バリエーションに富んだ
かぶの仲間たち
監修:料理研究家 管理栄養士 岩﨑啓子