「母乳」の味がおいしい味。
子ども達は本能的に、
甘味・塩味・旨味を好みます。
「母乳」の栄養主成分はエネルギー(主に炭水化物=甘味をもつ)、ミネラル(代表としてナトリウム・食塩=塩味をもつ)、たんぱく質(主にアミノ酸=旨味をもつ)です。子ども達は生まれた時から母乳を飲み続けているので、これらの味を「おいしい」と感じているのです。一方、野菜には「苦み」や「酸味」を含むものが多いので、おいしさを感じることは難しいのです。
だから「浅漬け」! 野菜に甘味・塩味・旨味の3味がプラスできるから、
子ども達も喜んで食べるのです。
子どもの味覚は、大人の
約3倍ともいわれています。
だから野菜の「苦み」や
「青臭さ」に敏感です。
子どもに野菜を食べさせたいけれど、野菜がキライな子どもが多いのが実情。
それは味覚が非常に敏感だから。子どもの口の中には「味蕾」という味を感じるセンサーが
舌だけでなく、上あごの表面・のど・舌の裏側・ほほの内側などあらゆるところにあるため、
野菜の「苦み」や「青臭さ」を強く感じてしまうのです。
そこで「浅漬け」! 子ども達が大好きな、甘味・塩味・旨味が野菜の中にしっかり
しみ込んでいるから、野菜の苦みや青臭さを感じにくくします。
子どもの「噛む力」は、
大人の約1/2以下。
かたい野菜は逆効果?!
噛む力(咬合力)は成人男性が約60kg程度なのに対し、小学校低学年男児は約30kg程度という
報告もあり、子どもの噛む力は圧倒的に弱いのです。噛む力を育てるためには、歯ごたえのある
食物を繰り返し咀嚼させることも大切ですが、キライな野菜で訓練を行うと、ますます野菜嫌いになってしまうかもしれません。
そんな時は「浅漬け」! 野菜を揉んだ浅漬けは、生野菜より柔らかく、繊維質はそのまま。程よいかたさが残るので、アゴを鍛えるのに丁度良い食感です。
監修:寺本浩平(寺本内科・歯科クリニック理事長
/日本大学歯学部摂食機能療法学講座兼任講師)
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