野菜嫌いを直す?
直さない?
Q1.
子どもの野菜嫌いを直したいですか?
「子どもと野菜の好き嫌い」で、子どもが嫌いな野菜が「ある」と答えた方の中から、野菜嫌いを直したいかどうかを聞いてみました。
「非常にそう思う」「まあまあそう思う」が55%、「あまり心配していない」「問題に思わない」が45%と、気にかけている派といない派で半々に分かれました。
Q2.
野菜嫌いを直すため、行った工夫は?
子どもの野菜嫌いを直したいか、という質問に「非常にそう思う」「まあまあそう思う」と答えた方に、野菜嫌いを直すために行った工夫について聞いてみました。
細かくして隠す、好きな味付けにするといった調理の上での工夫が多いようです。
細かくして味やにおいを分からなくするのが一般的なやり方のようです。特にハンバーグ、餃子、カレーに混ぜるのが人気です。
以下、<自由回答から一部抜粋>
- わからないように細かくして入れる。 いろいろな食べ方をさせてみる。
- 細かく刻んでハンバーグに混ぜる
- カレーに入れたり、ハンバーグに細かくして入れたりした。
- ピーマンなどは極みじん切りにしてハンバーグに入れてしまう。少しでも香りに慣れてもらうことと、食べられるということを知って欲しいから。
調理以外にも、自分で育てて収穫させるといった方法もありました。
- 家庭菜園で水菜を育てて、自分で収穫したものを食べさせる
- 野菜の収穫を一緒にしてみたりしました。
食べたらほめたり、上手く気分を乗せてあげるという意見もありました
- 嫌いでも食卓に出して、親がおいしそうに食べて見せる。
- 気づかれないように調理して食べさせて、食べられたことを褒める。
- 自分がおいしそうに食べて、子どもにも食べるように促してみる。
- 幼稚園のお友達と一緒にご飯を食べに行き、友達がお野菜を食べているとき「○○ちゃんは野菜食べられるんだね、すごいなぁ?!」と自分の子供の前で褒めると自分も!!という感じで頑張って食べてくれたりします。
Q3.
野菜嫌いを心配していない理由は?
子どもの野菜嫌いを直したいか、という質問に「あまり心配していない」「問題に思わない」と答えた方に、その理由を聞いてみました。
嫌いな種類以外に食べれるものも多いから構わないという意見、あるいは大人になれば味覚が変わって好きになるという見方がほとんどでした。
今がそこまで問題とは思わないことと、大きくなれば味覚が変わって食べられるようになるから大丈夫だろうと思っている方がとても多いです。
以下、<自由回答から一部抜粋>
- いつか食べられる時がくると思うし、全く口にしないわけではないので。大人になれば食の好みも変わるから。
- 私も好き嫌いが多かったのですが、ある時に突然食べられるようになったので。
- 野菜全部が嫌いなわけではないので、好きな野菜を食べれば栄養は摂れるから。
- 香味野菜が嫌いなので、成長すれば食べられると思うから。
他には、嫌いだが我慢すれば食べられるという子どもも。
- 家ではあまり食べようとはしませんが、食べられないわけではなく給食などではきちんと食べられています。
- 給食で嫌いなものがでても、我慢して食べることができているから。
- 嫌いではあるが、出されたら食べるので
- 食べるように言えば何とか食べてくれるから
栄養カウンセラー 定先生からの コメント |
野菜嫌いを過剰に心配する必要はありません。大人になっておいしく食べられるようになるケースも多いです。 しかし野菜もできるだけ多くの種類が食べられるとそれだけまんべんなく栄養素が吸収できます。料理の工夫やかわいくカットするなどして楽しく食べられるような雰囲気も大切ですね! |
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- 定 真理子(じょう まりこ)
- 新宿溝口クリニック・チーフ栄養カウンセラー。栄養療法カウンセラーとして活動する傍ら、保育園から高校までの学校や一般向けの講演やセミナー、雑誌などでも活躍中。著書に35歳からの栄養セラピー「妊娠体質」に変わる食べ方があった!(青春出版)医師も実践している「子供を丈夫に育てる食事」(ワニブックス)がある。
写真:定 真理子 先生
調査方法:エバラ調べ/2011年6月実施/サンプル数273人