おすすめの食べ方 食生活へのりんごのとり入れ方
りんごの食べ方いろいろ
ふだん、りんごをどのように食べていますか?
りんごには、
体によい栄養素が豊富に含まれています。
せっかくの栄養素を余すことなく
食べられる方法を紹介します。
りんごの栄養を逃さず摂る方法
果皮にも果肉にも栄養たっぷり
りんごには、内臓脂肪を減らすことで注目されるりんごポリフェノールの主成分である「プロシアニジン」が含まれています。
果皮にも果肉にも「プロシアニジン」は豊富に含まれているため、皮付きでも皮なしでも摂取できます。
また、りんご1個(260g)に含まれる食物繊維は、皮付きの場合は4.9gですが、皮なしでは3.6gに減少してしまいます。皮をむいてしまうと、食物繊維の4分の1がムダになってしまうのです。
日本の農作物は、国の厳しい基準に則り、つくられています。りんごを育てる過程で農薬が使われていますが、食べる前に流水でよく洗えば、心配ありません。気になるときは、塩や酢でもみ洗いしたり、重曹水で洗ってみましょう。
どのくらいの量を食べればいい?
健康を維持するために、一日に200g程度の果物を食べるとよいとされています。りんご1個は、260g前後。一日1個を目安にりんごを食べましょう。イギリスには、「一日1個のりんごで医者いらず」ということわざがあるぐらいです。
一度にたくさん食べるよりも、毎日少しずつ食べるほうが、りんごの健康効果も得やすくなります。
飽きずにおいしく食べる!
りんごのおすすめレシピ
画像引用:一般社団法人青森県りんご対策協議会
生食のおすすめスターカット
りんごは芯以外は食べられます。皮をむき、芯を取って、くし形に切って食べることが一般的ですが、この場合、芯と皮で約40gを捨てることになります。
おすすめの食べ方は、スターカットです。
りんごを横にスライスして、芯を星のクッキー型でくりぬけば完成。これなら、りんごの栄養を余すことなく食べられます。見た目もかわいく、お子さまのおやつにもピッタリです。
加熱しておいしく食べる方法
りんごは加熱調理しても、おいしく食べられます。おすすめは、スイーツです。煮たり焼いたりすることで、香りの爽快感もアップします。
アップルパイや焼きりんごなど、ゆっくり時間をかけてりんごを加熱するスイーツには、果肉が堅めで煮崩れしにくい「紅玉」がぴったり。酸味が強く、しっかりとした味に仕上がります。
一方、水と砂糖で煮込むコンポートは、煮込み時間が短いので、どんな品種で作っても、おいしく仕上がります。
あわせて、ジャムもおすすめ。皮ごと刻んで砂糖、レモン汁と煮込むと、りんごに含まれる水溶性食物繊維のペクチンの効果で、自然なとろみが生まれ、おいしいジャムが出来あがります。
調理の下ごしらえや料理にプラス
りんごのすりおろしは、いろいろな料理に使えます。すりおろしても食物繊維の働きは変わりません。皮のまますりおろして活用してみましょう。
肉料理の下ごしらえに
りんごに含まれるリンゴ酸といわれる酵素はたんぱく質を分解するため、お肉がやわらかくなります。ステーキ肉を焼く前にすりおろしりんごに漬け込んだり、鶏の唐揚げに下味をつけるときに調味料にちょっとプラスしてみましょう。
煮込み料理にプラス
煮込み料理にも合います。例えば、カレーにすりおろしりんごを入れると、さわやかな甘味が加わり、辛味がまろやかになります。
焼肉のたれにすりおろしを
ちょい足し
焼肉のたれにすりおろしりんごをちょっとプラスしても、味の変化を楽しめますよ。
また、焼肉を食べたあとのにおいをりんごに含まれるポリフェノールやリンゴ酸が吸収してくれるので、おすすめです。
監修/大越郷子先生(管理栄養士)
資料提供/青森県農林水産部りんご果樹課
編集/ワン・パブリッシング