おいしいNEWS
おいしいNEWS TOPへもどる1カ月で収穫できる!野菜博士・藤田 智といっしょに小松菜を作ってみよう
和食から洋食、中華まで幅広い料理に使える「小松菜」。大きくて育てるのが大変そうに見えますが、実は種まきから1カ月という早さで収穫できる、家庭菜園初心者にピッタリの野菜なんです。
今回は恵泉女学園大学の教授であり、NHK『趣味の園芸 やさいの時間』にも出演する藤田 智さんに、プランターでできる小松菜の育て方を教えてもらいました。はじめての野菜作りに、ぜひチャレンジしてみてください。
▼プランターの準備方法はこちらから
http://www.ebarafoods.com/oishii_news/20752.html
1カ月で収穫できる!小松菜の作り方
こんにちは、藤田 智です。青々とした葉が食欲をそそる「小松菜」。ニンジンに比べて発芽率も高く、初心者でも育てやすい品種ですが、害虫がつきやすいのが注意点です。種まき直後から防虫対策をおこたらず、キレイな葉に育てましょう。
小松菜の種は「暗発芽種子」といって、光を避けることで発芽しやすくなる性質を持っています。そのため、まき溝(種をまくための溝)は深めに作り、土もしっかりかぶせるのがコツ。プランターに土を入れたら深さ1cmくらいのまき溝を2列作りましょう。列と列の間は10~15cm程度あけるといいですよ。
まき溝ができたら、1cm間隔で種をまいていきます。
種に土をかぶせて手のひらで軽く押さえたら、ジョウロのはす口を上に向け、プランターの底から漏れ出てくるくらいにたっぷりと水をやってください。
仕上げにプランターの縁にトンネル型の支柱をさし、防虫ネットをかけておきましょう。一度かけたら、水をネットの上からやってもOKですよ。
双葉が開いたら間引きのタイミング。小松菜は特に発芽率が高いので、間引きをしっかりと行うことが大切です。株と株の間が3~4cmになるように、弱々しい株や形の悪い株を引き抜いていきましょう。間引き後は株がぐらつきやすくなっていますので、指で土をやさしく寄せておくと安心です。
本葉が4枚くらいになったら、追肥(植物の成長に応じて肥料を与えること)を行いましょう。片手にひと握り(20g)くらいの量の化成肥料を、株から少し離したところにまんべんなくまきます。株の根元にまきすぎると根に悪影響を与える場合があるので、気をつけてくださいね。
追肥と同時に行ってほしいのが、株に向かって土を寄せる「土寄せ(つちよせ)」です。プランターは日夜雨風にさらされていますので、ほうっておけば土が流れて根が露出し、育ちが悪くなったり、株が倒れてしまったりします。こうした事態を防ぐために行うのが、土寄せなのです。
種まきから1カ月がたち、草丈が25cmくらいになったら、いよいよ収穫です。小松菜は長く畑に置いておくと品質が落ちやすい野菜。十分に育ったら、すぐに収穫するようにしましょう。根元をハサミで切り取ってもいいですし、株ごと抜き取っても大丈夫です。
自分で育てた小松菜を料理してみよう
ササミと青菜の炒め物
https://www.ebarafoods.com/recipe/detail/recipe108.php
PROFILE:藤田智(ふじた・さとし)恵泉女学園大学人間社会学部教授:岩手大学農学部を卒業、同大学大学院を修了し、現在は教授として学生たちに生活園芸、園芸と社会、食育などを指導。テレビやラジオに出演する他、園芸関係の著書は130冊を超えている。家庭菜園や市民農園の指導や普及活動の他、日本の原風景の保全活動にも取り組んでいる。