家庭用オーブンで楽しめる陶芸にチャレンジ!【3】 3種の黄金の味を食べ比べる三連プレート

家庭用オーブンで楽しめる陶芸にチャレンジ!【3】 3種の黄金の味を食べ比べる三連プレート

異なる味のたれを入れることができる仕切りのついた皿。焼肉屋さんでよく見かけますが、ご家庭でお持ちの方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、小さな皿を3つ連結させた三連プレートの作り方を酒井さんに教えていただきました。はちみつの甘みを感じる甘口、香味野菜の旨みを感じる中辛、コチュジャンの深みを感じる辛口と、「黄金の味」3種それぞれの味わいを、ご自身で作ったうつわでぜひ食べ比べてみてください。

自分好みのうつわを選ぶ時間はとても楽しいですが、「何を作ろう?」と考える時間には、また別の楽しみがあります。陶芸教室の生徒さんのなかには「餃子専用のお皿を作りたい!」など、完成したうつわで何を食べるかを想像してから作品を作る方も。食器棚にぴったりと合うジャストサイズのうつわや、手持ちのランチョンマットとコーディネートしたうつわなど、既製品では手に入らないオリジナルのうつわを作ってみてください。今回作る三連プレートは調味料の色合いが際立つよう、粘土の風合いを活かしたシンプルな造形にしてみました。

材料・道具 <10 cm×30cmの三連プレート1枚>

材料・道具 <10 cm×30cmの三連プレート1枚>

・ベージュのオーブン陶芸用粘土 3/4パック〈※1〉
・オーブン陶芸用コーティング剤〈※2〉
・5mmの厚さのたたら板 2枚(5mm厚の板で代用可)〈※3〉
・めん棒
・綿布
・ガーゼ
・スポンジ
・カッター
・竹串
・ゴムボール
・直径10cmの豆皿
・筆
※オーブン陶芸用粘土・コーティング剤は画材店やクラフトショップに加え、インターネットでも購入可能です。その他の道具は、100円ショップの商品や自宅にある身近なもので代用できます。
※今回は5mmのたたら板を使用しましたが、お好みで厚さを変えることも可能です。たたら板を厚くするほど頑丈な作品となります。

作り方 −丸い小皿を3つ作り連結させる−

作り方 −丸い小皿を3つ作り連結させる−

(1)綿布の上にベージュの粘土を置きます。粘土の両端にたたら板を置いたら、めん棒で均一な厚さになるよう延ばします。
(2)1の粘土の上に豆皿を置き、カッターで切り取ります。このパーツを3枚作ります。
(3)ガーゼを被せたゴムボールの上に、2で作ったパーツを包むように被せます。他の2枚も同様に作ります。
(4)3で成形したパーツ同士の接着面に水をつけ、指でならすように3個のパーツをしっかりと連結させます。濡らしたスポンジも使い、粘土同士を溶かすようにしてつけましょう。
※ゴムボールをガーゼではなくタオルで包むと、ガーゼとは異なる布目の風合いが楽しめます。
※小さなお子さんと一緒に行う際は、粘土を厚め(7mm以上)に延ばした方が作業が行いやすいです。

【ポイント】裏側から連結部分を補強しよう

【ポイント】裏側から連結部分を補強しよう

連結部分はデリケートなため、しっかりつなぎ合わせなければポキっと折れてしまうことも。裏側から粘土で補強することで、耐久性を高めます。
3個のパーツを連結させたら1時間ほど乾かして裏返します。粘土がやわらかい生乾きの状態では、形を保ったまま裏返すことが難しいため、触ったり押したりしても変形しない硬さにまで乾かしましょう。裏返したら連結部分の凹んだ部分に水を差し、粘土を溶かしながら竹串を使って押し込むように詰めていきます。隙間があると折れたりヒビが入ったりする原因となるため、本体と補強用粘土は丁寧に一体化させましょう。

作り方 −乾燥させて焼く~再度焼く−

作り方 −乾燥させて焼く~再度焼く−

(5)表に返し、風通しのいい日陰で3〜5日間乾燥させます。
(6) 170〜180度のオーブンで約15分焼きます。焼き時間を延ばすと、焦げたような風合いが楽しめます。
(7) やけどをしない温度にまで冷めたら、テーブルと接地する底面を避け、筆で刷り込むようにしてコーティング剤を塗ります。塗り終わったら、そのまま30分ほど乾燥させます。手で触りベトベトしていなければ乾いた合図です。
(8)100度のオーブンで約20分焼きます。
※温度調節が可能なオーブンもしくはトースターを使いましょう。電子レンジでは焼くことができません。焼く工程は親御さんが一緒に行いましょう。

完成!時短料理にも使える焼肉のたれ

完成!時短料理にも使える焼肉のたれ

お店で食べる料理がおうちでも食べられるといいですよね。私の工房がある東京都北区には「からし焼き」という、知る人ぞ知るご当地グルメがあります。「からし“焼き”」と言いつつも、実際はお豆腐と豚肉を醤油ベースのたれで煮る肉豆腐のような料理。簡単に作れるとあって度々我が家の食卓に登場するのですが、ある日陶芸教室の生徒さんが「エバラの『焼肉のたれ 醤油味』を使うと、お店のような味になるよ」と教えてくれました。実際に作ってみたところ、まさにお店と同じような味!これ1本で味がきまるため、重宝しています。「黄金の味 甘口」を使ってもおいしく出来るため、ぜひ作ってみてください。

PROFILE:酒井智子
 陶芸家・東京都北区の陶芸会顧問。美術大学にて陶芸を学び、現在は自身の工房にて陶芸教室を主宰。テレビ番組や造形クラブにて、子ども向け陶芸の企画や指導を行うなど、多岐にわたり活躍中。著作に「キッチンでつくるかわいい器
 はじめてのオーブン陶芸」(誠文堂新光社)など。公式Webサイトはhttp://sakaikobo.net/(編集/ランサ―ズ)

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