家庭用オーブンで楽しめる陶芸にチャレンジ!【2】空のペットボトルで成形するマグカップ

家庭用オーブンで楽しめる陶芸にチャレンジ!【2】空のペットボトルで成形するマグカップ

忙しい家事の合間にホッとひと息入れる際、自分で作ったマグカップでお茶を飲んでみてはいかがでしょうか。一見複雑な形に見えるカップですが、ペットボトルや空き瓶を型として利用することで、比較的容易に作ることができます。今回は「白化粧かき落とし」と呼ばれる陶芸の装飾技法を取り入れた、温かみのあるマグカップの作り方を酒井さんに教えていただきました。

今回は「化粧土」と呼ばれる液状の粘土とアクリル絵具を使用して模様つけを行いました。見本では化粧土を線の模様でかき落とし、アクリル絵具で丸の模様をつけるといったシンプルなデザインを提示しましたが、好みの絵柄や色味でオリジナリティ溢れるマグカップへと仕立ててもらえれば嬉しいです。
オーブン陶芸で作るうつわは通常の焼き物よりも軽くて扱いやすいため、子ども用の食器にもぴったり。家族それぞれの手にしっくりと馴染むマイカップを一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

材料・道具<底面8cm×高さ10cmのマグカップ1個>

材料・道具<底面8cm×高さ10cmのマグカップ1個>

・黒のオーブン陶芸用粘土 1パック〈※1〉
・オーブン陶芸用コーティング剤〈※2〉
・5mmの厚さのたたら板 2枚(5mm厚の板で代用可)〈※3〉
・オーブン陶芸用化粧土〈※4〉
・めん棒
・綿布
・空のペットボトル
・ガーゼ
・スポンジ
・カッター
・竹串
・筆
・アクアグリーンのアクリル絵具
※オーブン陶芸用粘土・化粧土・コーティング剤は画材店やクラフトショップに加え、インターネットでも購入可能です。その他の道具は、100円ショップの商品や自宅にある身近なもので代用できます。

作り方 −粘土をマグカップの形にする−

作り方 −粘土をマグカップの形にする−

(1)綿布の上に黒の粘土を置きます。粘土の両端にたたら板を置いたら、めん棒で均一な厚さになるよう延ばします。
(2)1の粘土を24cm×9.5cmの長方形になるようカッターで切り取り、ガーゼを巻いたペットボトルに巻きつけます。つなぎ目部分は粘土と指に水をつけ、ギュッと指でならして接着させます。接着の際には濡らしたスポンジも併せて使うと便利です。
(3)延ばした粘土の上に2を置き、底面のパーツをカッターで切り取ります。本体部分と同様に底面と本体のつなぎ目部分に水をつけ、濡れた指でならして一体化させます。
(4)取っ手となる棒状のパーツを作り、本体との接地面と指に水をつけてしっかり接着させます。
※粘土をカッターで切り取るときはペットボトルのサイズによって切り取る大きさが変わるため、あらかじめ周囲の長さを計測しておきましょう。
※小さなお子さんと一緒に行う際は、粘土を厚め(7mm以上)に延ばすと作業を行いやすいです。

【ポイント】化粧土を塗って模様を描こう

【ポイント】化粧土を塗って模様を描こう

化粧土とは白い液状の粘土で、絵の具のように筆で塗って使用します。粘土と同じ成分でできているため同じ温度で焼けるほか、乾いた化粧土の上から竹串などでひっかいて模様をつける「ひっかき」と呼ばれる技法が楽しめます。
成形が終わったマグカップに化粧土を筆で1度塗りしたあと、乾いたら竹串で下地の粘土が見えるまでひっかいて模様をつけましょう。今回はシンプルに直線を描きましたが、慣れれば複雑な模様を描くこともできます。

作り方 −乾燥させて焼く~絵つけ~再度焼く−

作り方 −乾燥させて焼く~絵つけ~再度焼く−

(5)風通しのいい日陰で3〜5日間乾燥させたあと、170〜180度のオーブンで約15分焼きます。焼き時間を延ばすと、焦げたような風合いが楽しめます。
(6)やけどをしない温度にまで冷めたら、アクリル絵具で絵つけを行います。
(7) テーブルと接地する底面を避け、筆で刷り込むようにしてコーティング剤を塗ります。塗り終わったら、そのまま30分ほど乾燥させます。手で触りベトベトしていなければ乾いた合図です。
(8)100度のオーブンで約20分焼きます。
※温度調節が可能なオーブンもしくはトースターを使いましょう。電子レンジでは焼くことができません。焼く工程は親御さんが一緒に行いましょう。

完成!家族でお揃いのマイカップを作ってみよう

完成!家族でお揃いのマイカップを作ってみよう

型となるペットボトルのサイズを変えることで、お揃いのマグカップをサイズ違いで作れます。それぞれの名前を入れたマイカップなど、愛着がわく作品を作ってみてください。
マグカップの製作工程は小さなお子さんには少々難しいところもありますが、化粧土のひっかきやアクリル絵具での絵つけなら楽しめるはず。わたしは子ども向けの工作教室を開催していた際、平面の紙に絵を描く作業よりも、立体のものに絵つけを行う方が子どもたちが先入観なく楽しんでいたと感じることがありました。まずは自由な感覚で、一緒に模様つけを楽しんでみてください。

PROFILE:酒井智子
 陶芸家・東京都北区の陶芸会顧問。美術大学にて陶芸を学び、現在は自身の工房にて陶芸教室を主宰。テレビ番組や造形クラブにて、子ども向け陶芸の企画や指導を行うなど、多岐にわたり活躍中。著作に「キッチンでつくるかわいい器
 はじめてのオーブン陶芸」(誠文堂新光社)など。公式Webサイトはhttp://sakaikobo.net/(編集/ランサ―ズ)

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