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プロカメラマンに習う! スマホ撮影 ワンランクアップ術【3】わが子の一挙手一投足を逃したくない! 赤ちゃんの撮り方テク

プロカメラマンに習う! スマホ撮影 ワンランクアップ術【3】わが子の一挙手一投足を逃したくない! 赤ちゃんの撮り方テク

フォトグラファーその江さんによる、スマホ撮影のワンランクアップテクニック集。
第3回目は赤ちゃんの撮り方を教わります。赤ちゃんのかわいさを引き出す撮影のコツを押さえ、愛らしいわが子の成長をたくさんの写真で記録してあげましょう。

笑った顔、泣いた顔…。いろいろな表情を撮ってみよう!

笑った顔、泣いた顔…。いろいろな表情を撮ってみよう!

日々成長する赤ちゃん。どんどん撮って、かけがえのない瞬間を写真に残しておきましょう。笑った顔はもちろん、泣いた顔もキュート。眠っている顔、お腹いっぱいの顔…。いろんな表情をカメラにおさめましょう。赤ちゃんはふだん寝ているので、真上から撮ることが多いと思いますが、いつもとアングルを変えて撮るのも新鮮です。撮影するときは、1枚撮って終わらせるのではなく、連写するのがポイント(連写の仕方は第1回目の記事を参照)。ベストな表情のタイミングを逃さず撮ることができます。

さらに、iPhoneの「Live Photos(ライブフォト)」を活用すれば、シャッターを押した瞬間の前後1.5秒 ずつ(合計3秒)撮影できるので、赤ちゃんの何気ない動作や笑顔の瞬間を撮り逃さず、写真に残すことができます(「Live Photos」は、iPhone 6s以降の機種に搭載)。
「Live Photos」で撮るときは、カメラを「写真」モードに設定し、上部に表示される「Live Photos」のアイコン(三重丸のアイコン)が有効になっていることを確認してください(斜線が入っていたらオフの状態なので、アイコンをタップしてオンに切り替えます)。

LESSON1 窓辺で撮ってみよう! キャッチライトを入れればかわいさアップ!

LESSON1 窓辺で撮ってみよう! キャッチライトを入れればかわいさアップ!

家の中で撮影するときは、自然光が入る窓の近くで撮ると、明るくきれいな写真に。光の向きを意識することで、かわいい表情の写真が撮れます。
一見、光が直接当たっていると(順光)明るくて、きれいに撮れるように感じてしまうかもしれませんが、強い光が赤ちゃんの顔に直接当たるので、まぶしくて目をあけていられず、困り眉に…(写真左:NG)。そのため、逆光を意識して赤ちゃんのポジショニングをとって撮影すると、光がやわらかいので、赤ちゃんの目もぱっちり開き、かわいらしく撮ることができます(写真右:OK)。加えて、赤ちゃんの目線を窓のほうに向かせて撮り、目にキャッチライトを入れると、瞳がキラキラしてかわいさがぐっとアップします。

LESSON2 手や足、顔など、赤ちゃんのパーツをアップで撮ろう

LESSON2 手や足、顔など、赤ちゃんのパーツをアップで撮ろう

赤ちゃんはあっという間に大きくなってしまうので、今しか撮れないその姿を成長の記録として残しておきたいもの。かわいらしい手足、ぷっくりした顔など、赤ちゃんに思いっきり寄って、かわいいパーツのアップを撮影しましょう。ママの手を添えるなど、大きさが比較できるものといっしょに撮ると、小さなサイズ感がわかりやすくなります。

LESSON3 ズーム機能を使って望遠で撮ってみよう

LESSON3 ズーム機能を使って望遠で撮ってみよう

スマホは広角レンズなので、近寄って撮ると遠近感が強調されてゆがみが出ますが、ズーム機能を使って望遠で撮るとゆがみを解消できます。iPhoneは、カメラのファインダーの下にある「1×」などのズーム倍率ボタンをタッチすることでカメラレンズを切り替えることができます。倍率ボタンを長押しするとコントローラーが表示されるので、左右にドラッグすれば倍率の変更が可能。この機能を使って赤ちゃんを望遠で撮影してみましょう。

まずは標準1×で撮影。赤ちゃんの顔にゆがみが出て、鼻のあたりが広がっています。次に、倍率を2.5×にして望遠で撮影。望遠で撮るときは、被写体から離れるのが基本です。赤ちゃんの顔にゆがみはなく、かわいらしく撮れています。背景の様子も変わり、うしろの茶色の棚が大きく写っていて、赤ちゃんとの距離が近くなった印象です。標準撮影では左端のボックスなどさまざまなものが写り込んでいますが、望遠撮影では写っていません。望遠での撮影は、部屋が散らかっている場合など、背景に余計なものを写したくないときにも重宝する撮り方です。
★赤ちゃんを撮るときのアドバイス

★赤ちゃんを撮るときのアドバイス

赤ちゃんの目線をカメラに向けたいときは、ガラガラなど音の鳴るおもちゃで気を引きましょう(写真a)。ママが1人のときに撮影する場合は、赤ちゃんをベッドに寝かせたり、座らせたりするとラク(写真b)。また、赤ちゃんの表情がかたまってきた場合は、スマホなら片手でも撮影できるので、抱っこしてあやしながら撮る方法もあります(写真c)。

PROFILE:その江
 新潟県出身。東京造形大学卒業後、荒木英仁に師事する。2003年「Light
 Inguz」を設立し独立。独自の視点・感性で撮る広告写真等で活躍。スイーツからポートレート、風景までオールマイティな写真家として、カメラメーカーなどからの依頼も多数。近年の写真セミナーでは、「ハートで撮ること」の大切さを改めて伝え、子どもの写真を通じた教育事業にも力を入れている。公益社団法人
 日本広告写真家協会正会員
 https://www.lightinguz.net/
 (編集/ワン・パブリッシング)

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