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プロカメラマンに習う! スマホ撮影 ワンランクアップ術【1】iPhoneでじょうずに写真を撮る基本のポイント

プロカメラマンに習う! スマホ撮影 ワンランクアップ術【1】iPhoneでじょうずに写真を撮る基本のポイント

おいしそうな料理や、ペットのかわいい表情を目にしたときなど、スマホで写真を撮りたく
なる機会はたくさんあります。でも、なかなかじょうずに撮れないという人のために、写真
のプロがコツを伝授!幅広いジャンルの撮影で活躍するフォトグラファーその江さんが、
iPhoneでの撮影テクニックをレクチャーします。
はじめに、基本的なポイントを押さえておきましょう。

基本は「たくさん撮る」こと。連写の仕方も覚えよう!

基本は「たくさん撮る」こと。連写の仕方も覚えよう!

いつでも、どこでも、手軽に撮影できるiPhone。
ちょっとしたテクニックを知ることで、より魅力的な写真が撮れるようになります。
まずは撮る機会を増やし、iPhoneの操作に慣れるところからスタート。撮りやすい持
ち方を自分なりに探して撮影しましょう。
カメラのレンズに触らないこと、レンズの前に指を出さないことは基本のきです。
画面のシャッターをうまく押せないときは、
本体の左側にある音量ボタンでもシャッターを切ることができます。
撮影時は、自分の感覚を大事にし、撮りたい瞬間を逃さずに捉えましょう。どんな被
写体も、1枚だけ撮って終わらせないこと。
1枚目でベストショットが撮れるとは限らないので、たくさん撮影することが大切で
す。とくにペットなど動く被写体は連写し、その中からいい写真を選びましょう。
連写の仕方を紹介します。iPhoneでは「バースト」モードを使うことで、高速で連続
撮影が可能です。
iPhone 11以降の場合は、シャッターボタンを左にスライドしたまま長押しして連
写。指を離すと撮影が終了します。
iPhone 11より前の機種では、シャッターボタンを長押しして連写します。

POINT1 光の向きをよく見よう

POINT1 光の向きをよく見よう

光の方向を意識するときれいな写真が撮れます。
被写体の正面から直接光が当たる「順光」と、うしろから光が当たる「逆光」とでは、写真の印象が違ってきます。
順光で撮ると、明るく、鮮やかな印象に。逆光で撮ると、光がやわらかいので雰囲気のある写真になります。
順光のほうがきれいに撮れると思いがちですが、逆光のほうがいい場合も。
たとえば、料理写真は、逆光で撮ると反射が出やすく、照りが出ておいしそうに撮れます。
また、赤ちゃんやペットなどを撮影するときも、逆光で撮るとまぶしくないため、
目が開いてかわいく撮れます。
2枚の写真は、どちらも逆光で撮影した例です。
光の向きによる写真の違いの具体例は、赤ちゃんの写真は第3回目の記事で、
料理写真は第5回目の記事で紹介しています。

POINT2 アングルを変えて素敵なカットを見つけよう

POINT2 アングルを変えて素敵なカットを見つけよう

スマホの写真フォルダを見返すと、どれも同じような写真ばかり…。
そんなときは、アングルに変化をつけると、写真のバリエーションを増やすことができます。被写体を上から撮ったり、下から撮ったり。いろいろ試して魅力的に見える角度を見つけましょう。
カメラを被写体に近づけて撮影したり(寄り)、パーツをアップで撮ったりしても面白みが出ます。人物撮影の場合は、まっすぐに立って撮るだけでなく、ポーズに変化をつけると生き生きとした写真に。
2枚の写真は、アングルに変化をつけて撮影した例です。
子どもの写真は、遊んでいるところを下から寄りで撮影。被写体が強調されるので迫力が出ます。
料理の写真は真上から撮影。料理や器の全景が見えるので彩りや形の美しさが際立ち、おしゃれな印象に。

POINT3 色味も大切。料理写真は必ず編集しよう

POINT3 色味も大切。料理写真は必ず編集しよう

写真を撮ったら色味をチェック。とくに料理写真は編集がマストです。
屋内のレストランなどで撮る場合は、お店のライトの影響も受けるので、
撮った写真は明るくして鮮やかさや色味をプラスし、よりおいしそうに仕上げましょう。色味を調整したら、料理をメインにトリミングして画面をきれいに整えます。
人物写真の場合は、肌色が健康的に写っているかどうかもポイントです。明るさの調節には、レフ板を活用するのもおすすめです。
A4サイズのもので十分なので、撮影する日はバッグに忍ばせておくと便利でしょう。
ハンバーガーの写真は、編集しておいしそうに仕上げた例です。
具体的な編集方法や、レフ板の色による効果などは、第5回目の記事で紹介しています。

★番外編:夜景を撮るときのアドバイス

★番外編:夜景を撮るときのアドバイス

第2回目以降の記事では、家族、赤ちゃん、ペット、料理をテーマに、じょうずな写真の撮り方のコツを紹介します。ここでは番外編として、悩みの多い夜景の撮り方について、基本のポイントを紹介します。
室内から撮る場合は、部屋の光や窓ガラスの写り込みに注意。窓にカメラのレンズをくっつけて撮ったり、カメラのうしろから窓にかけて、黒布で覆って窓に映る光の反射をカットして撮影したりします。外で撮る場合は、ぶれないように三脚を使うとうまく撮れます。
iPhone 11以降は「ナイトモード」があり、暗くても夜景がきれいに撮れます。とくに設定の必要はなく、暗い場所では自動で「ナイトモード」に切り替わります(使用中は、画面の左上のアイコンが黄色になり、秒数が表示されます)。

PROFILE:その江
 新潟県出身。東京造形大学卒業後、荒木英仁に師事する。2003年「Light
 Inguz」を設立し独立。独自の視点・感性で撮る広告写真等で活躍。スイーツからポートレート、風景までオールマイティな写真家として、カメラメーカーなどからの依頼も多数。近年の写真セミナーでは、「ハートで撮ること」の大切さを改めて伝え、子どもの写真を通じた教育事業にも力を入れている。公益社団法人
 日本広告写真家協会正会員
 https://www.lightinguz.net/
 (編集/ワン・パブリッシング)

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