しゃぶしゃぶするだけでおいしい
鍋料理になる進化系“だし”とは?
鍋料理といえば、冬だけのものと思っていませんか?鍋料理のなかでもしゃぶしゃぶは、さっと火の通る食材を使用するので、暑い時期でも作りやすく1年中楽しめます。いつでも手軽に作れるしゃぶしゃぶを食卓に取り入れてみましょう。
しゃぶしゃぶといえば、昆布だしで具材を加熱し、つけダレをつけるのが定番ですよね?具材やつけダレを変えるだけでは、バリエーションが少なく、飽きてしまいがちです。
そんなしゃぶしゃぶですが、ぜひ食卓に取り入れたい理由が3つあります。
- ・ さっと火の通る具材で作るので、時短料理に。
- ・ 野菜がたっぷり摂れて、栄養バランスを整えやすいメニュー。
- ・ みんなでお鍋を囲んで楽しく食べられる。
では、しゃぶしゃぶのバリエーションを増やすために、だしを変えてみてはいかがでしょうか?さらに、つけダレなしで食べられると便利ですよね。ポイントは、少し濃いめの味付けのだしにすることです。
だしとしては、濃いめにとったかつお昆布だしに味付けをしてすだちを浮かべたり、鶏ガラスープに塩・しょうゆ・ごま油をプラスして中華風のだしにしたりと、和洋中問わず楽しめます。
しゃぶしゃぶは、煮込む時間が短くて便利ですよね。それぞれのだしに合った肉・魚などを火の通りやすい状態で準備しておき、食べる人の好みで楽しくしゃぶしゃぶしてもらいましょう。
それでは、今回は色とりどりで見た目もきれいな洋風のトマトだしのしゃぶしゃぶをご紹介します。
濃厚なトマトだしで作るしゃぶしゃぶです。ズッキーニをお肉と一緒にしゃぶしゃぶすることで、食感が楽しめ、さっぱりといただけます。トマトだしは、和風の調味料とトマト缶を合わせたので、酸味が少なく、トマトの旨味を引き出した食べやすい味になっています。
<材料(2人分)>
*トマトだし
- にんにく
- 3かけ
- たまねぎ
- 1/2玉
- オリーブオイル
- 大さじ2
- バター
- 20g
- A トマト缶
- 1缶(400g)
- A しょうゆ
- 大さじ2
- A みりん
- 大さじ2
- A 砂糖
- 大さじ1
- A 味噌
- 大さじ1
- 水
- 500ml
- ピザ用チーズ
- 大さじ4
- 黒こしょう
- 適量
*具材
- 豚薄切り肉
- 150g
- ズッキーニ
- 1/2本
- キャベツ
- 1/4玉
- ブロッコリー
- 1/4株
- しめじ
- 1/2パック
- ウインナー
- 4本
- 木綿豆腐
- 1/2丁(150g)
- 水菜
- 1株
<下準備>
- ・ にんにく・たまねぎはみじん切りにする。
- ・ 豚肉は長い場合は半分に切る。ズッキーニはピーラーでむき、豚肉と重ねて皿に盛る。
- ・ キャベツは4等分のざく切り、ブロッコリー・しめじは小房に分ける、豆腐は6等分、水菜は3cm幅のざく切りにする。
<作り方>
- 1 鍋にみじんぎりにしたにんにく・たまねぎ・オリーブオイル・バターを入れて中火にかける。にんにくの香りが立ってきたら、Aの調味料をすべて入れてさらに炒め、水を入れて5分煮る。
- 2 下準備しておいたキャベツ・ブロッコリー・しめじ・ウインナー・豆腐を入れて、さらに5~10分煮る。
- 3 ブロッコリーに火が通ったら、ピザ用チーズをのせ、黒こしょうをふる。さらに水菜を乗せて、しゃぶしゃぶ用の豚肉・ズッキーニを添えて出来あがり。
- 具材はなす・にんじん・大根などをピーラーでスライスしたものでも、おいしいです。
- 濃厚なトマトだしなので、しめにご飯を加えて煮てチーズを乗せると、本格トマトリゾットが出来あがります。
<栄養価(1人分)>
- エネルギー
- 606kcal
- たんぱく質
- 35.1g
- 脂質
- 39.4g
- 炭水化物
- 27.9g
- 食塩相当量
- 3.3g
まとめ
今回は、濃いめのだしでつけダレいらずの洋風しゃぶしゃぶを紹介しましたが、「なべしゃぶ」をつかえば、柑橘醤油つゆ、鶏がら醤油つゆ、焼あごだしつゆ、あさりと帆立の貝だしつゆの4つのテイストからお好みの味でつけダレいらずのしゃぶしゃぶが簡単に楽しめますよ。
管理栄養士として保育園、社員食堂、タワーマンション内カフェ、料理教室などで活躍。在宅で離乳食やダイエットレシピの開発、飲食店メニュー監修、コラム執筆、医師の監修する記事作成なども行う。
わかりやすくシンプルに食材を活かす料理が好評。料理を楽しみながら、身体にも心にもおいしい食事を家庭で気軽に作れるようサポートする活動を行っている。