黄金コラム 2016.7.7



第4回
ここまで、家焼肉の楽しみ方をいろいろと探ってきた黄金カレンダー編集部。今回は焼肉のプロに、家焼肉のおいしさを追求してもらった。エバラ「黄金の味」を使うことを条件に、プロフェッショナルならではの鋭い視点で考えたレシピは、家焼肉の常識を覆してくれるはずだ!
ククールなインテリアと極上の肉、モダンなアレンジを感じさせる肉料理で快進撃中の『焼肉KINTAN』。表参道、恵比寿、麻布十番など、東京の中心で抜群の知名度を誇り、厨房で活躍するシェフの腕も確かで、従来の焼肉にとらわれないメニュー構成とレベルの高い一品料理の充実ぶりが目を見張る。今回はそんな人気店の代表取締役社長である鳴坂竜一(なるさかりゅういち)さんにレシピを考案してもらった。
「家でできるということをポイントに、なるべく手軽なメニューを心がけました」と鳴坂代表。今回は家焼肉が楽しくなる2つの方法を教えてくれた。
ひとつは、〆にちょっとした贅沢を味わい満足度を高めるという秘策。もうひとつは肉ばかりでは飽きてしまうため、途中にスポット的なメニューを入れるということ。その作戦をもとに紹介してくれたレシピが「炙りたれ焼肉」と「贅沢ステーキオムレツ」だ。
簡単だけどゴージャス気分! トロっと卵がクセになる「炙りたれ焼肉」

「お店の名物メニューである『サーロインの焼きすき焼き』を参考にした一品です。このメニューのポイントはとにかくお肉を薄切りにすること。店ではサーロインを使っていますが、ご家庭ではイチボやロースなど、赤身の肉で作ってもおいしいと思います」(鳴坂代表)。
お肉は焼く前にたれを絡める。これはたれに火が入ることでキャラメルのように香ばしさが増すため。また、「黄金の味」は主成分が果実とあって、「焼肉のもみだれのように焼く前に肉に染み込ませると、焼いてから味をつけるよりもぐんとおいしさが増します」とのこと。
「たれが多めでも黄身をたっぷり絡ませるのでちょうどいい味わいになります。お好みで胡椒をさっと一振りして、香りを足してもいいですよ」(鳴坂代表)。

炙りたれ焼肉
材料(2人分)
- エバラ「黄金の味」(中辛)……………………適量
- 牛肉 サーロイン(薄切り)…………2枚
- 卵黄………………………………………2個
- ごはん(一口分に丸める)………………2個
作り方
1 皿に「黄金の味」を入れて広げ、肉を並べてさらに「黄金の味」を上からかけて絡める。
たれはたっぷり使った方がよりおいしくなる。
2 中火~強火のホットプレートで1の肉を15秒ほど焼いて裏返し、さらに15秒ほど焼く。

3 器に卵黄とごはんを入れ、焼いた肉をよく絡め、ごはんを包んで一口で食べる。
子どもも大好物!「黄金の味」で作る「贅沢ステーキオムレツ」

「今回はイチボを使いましたが、肉は赤身ならなんでもいいでしょう。牛肉はステーキ用やブロックではなく、焼肉で余ったものを使ってもバラエティがあっておいしいですよ。ブロックを使う場合は、先に焼いて少し休ませておくとよりお肉のおいしさが際立ちます」(鳴坂代表)。
子どもでも食べやすい甘口のたれを使ったこの料理は、ケチャップを加えることでよりまろやかになり卵とよく合う。卵のふんわり感とチーズのトロトロ具合が決め手で、ステーキと一緒に食べるといっそう美味だ。卵料理のまろやかな味わいは、焼肉の途中の口直しの役割を果たしてくれる。
材料(1皿分)
- エバラ「黄金の味」(甘口)……60ml
- 牛肉 ステーキ用……100g
- 卵……3個
- ミニトマト、ブロッコリー、パプリカ(1cmの角切り)……各10g
- ピザ用チーズ……30g
- ケチャップ……60ml
- 生クリーム……30ml
- レタス……適量
- サラダ油……大さじ2
- 塩、胡椒……適量
作り方
1 牛肉はホットプレートで好みの加減に焼いてアルミホイルで包んで15分ほど休ませておく。卵はボウルに割り入れてほぐし、塩、胡椒する。
2 フライパンにサラダ油を中火で熱し、1の卵を入れて夏野菜とチーズを散らしてオムレツを作る。

3 オムレツが熱いうちに濡らしたキッチンペーパーで形を整えるときれいにできあがる。

4 レタスを敷いた皿に3を盛り、1の肉を切って乗せる。「黄金の味」(甘口)、ケチャップ、生クリームをよく混ぜてソースを作り、上から回しかける。

今回、教えてくれたのは……
代官山焼肉 kintan
ワインとともに楽しむ極上の焼肉

焼肉のカテゴリーにとらわれず、数々の名作メニューを生み出してきた同店。なかでもスタイリッシュなインテリアの代官山店はワインの品揃えが豊富。まず味わいたいのはここだけにしかない『代官山焼肉 kintan』名物の「ざぶとろ(¥1,980)」。これはざぶとんをさっと焼いてとろろにくぐらせるという新発想の絶品メニュー。名物メニューの「日本一のサーロイン・ユッケ ハーフ&ハーフ(¥2,280)」のほか、「熟成 KINTANと牛タンの食べ比べ(¥2,480)」や「フォアグラとトリュフの石焼ビビンバ(¥1,480)」など、どれもワインが進むおいしさだ。

見た目にも美しい「日本一のサーロイン・ユッケ ハーフ&ハーフ」

こちらが「熟成KINTAN」¥1,980
- 東京都渋谷区恵比寿西1-21-8 レジディア恵比寿2
- TEL 03-5458-2911
- 営 11:30~LO14:30/18:00~LO22:45(土日祝17:00~LO22:15)
- 無休 75席
※価格はすべて税込となります
Photos/Kei Katagiri, Text/Jun Okamoto
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