
初心者のためのバーベキュー徹底ガイド!下調べから買い出し術、当日の流れまで。
仲間や家族とワイワイ楽しめるバーベキュー。でも、いざ計画を立てようとすると、どこから手を付ければいいのか悩むこともありますよね。
この記事では、バーベキューを成功させる、計画の立て方から買い出し、当日の流れまで、初めてでもスムーズに実施できるコツを紹介します。

(たなか けいじ)さん
初めてでも安心!事前にチェックしておきたい準備リスト
バーベキューを成功させるためには事前の下調べが大切です。
開催場所の利用条件や当日の持ち物、参加メンバーの状況など、予め確認しておくことで、直前に慌てず開催することができます。
計画や当日の持ち物など、チェックリストで確認しましょう。
バーベキュー計画チェックリスト
当日準備物チェックリスト
失敗しないバーベキュー買い出し術。人数に合わせた目安を紹介

バーベキューの準備で意外と悩むのが、買い出しの量。
「どれくらいお肉があれば足りる?」「1人当たりの野菜の目安は?」など、いざ買い出しの時に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
初心者の方でも迷わず買い出しできる、食材量の目安と定番食材を紹介します。
大人1人当たりの食材目安
食材 | 分量 |
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肉 | 250g〜300g(例:牛肉150g+鶏肉100gなど) |
野菜 | 200g程度(焼き野菜+付け合わせ用) |
主食 | おにぎり1〜2個 or パン1個 |
飲み物 | ソフトドリンク500ml〜1L/アルコールがあれば+1本 |
その他 | 軽いおつまみ:少量(チーズ、ナッツ、スナックなど) |
※子ども(小学校高学年くらい)はこの6〜7割くらいを目安に
定番食材①お肉・海鮮

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◆ 牛肉
ジューシーな脂と香ばしい香りの牛肉は、炭火で焼くと、旨味がぐっと引き立ちます。塊肉(ブロック肉)を使えば、外は香ばしく、中はふっくらとした肉汁たっぷりの仕上がりに。
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◆ 鶏肉
もも肉は簡単にしっとり柔らかく焼き上がるので失敗知らず。手羽先は骨付きのまま豪快にかぶりつけるので、取り分けの手間もいりません。
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◆ 豚肉
脂の甘みがしっかり感じられる豚肉は、焼くだけで香ばしく食べ応えも抜群。スペアリブはたれに漬け込んで焼くと、手軽に本格バーベキュー感を演出できます。
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◆ ソーセージ
手軽に焼けて、子どもから大人まで大人気!火が安定するまでの「つなぎメニュー」としても優秀です。
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◆ 海鮮類
ヘルシーで香り豊かなシーフードはバーベキューに変化をつけたい時にぴったり。ホタテは殻ごと焼き、エビやイカは軽く塩をふってシンプルに。ホイル焼きやアヒージョなどアレンジレシピも豊富です。
定番食材②野菜類

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◆ キャベツ
火を通すと甘みがぐっと引き立ち、シャキシャキとした食感も楽しめます。ざく切りにして焼くだけでボリューム感も出せる、万能なバーベキュー野菜です。
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◆ ピーマン・パプリカ
色鮮やかで見た目にも華やか。焼くことで苦みがやわらぎ、甘みが増します。丸ごと焼きにすれば、ジューシーな果肉を存分に味わえます。
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◆ たまねぎ
加熱することでとろけるような甘さに変わるたまねぎは、バーベキューに欠かせない存在。串焼きにしてもよし、網に直接のせても香ばしく仕上がります。アルミホイルに包んで丸ごと焼けば、ジューシーで甘みたっぷりの一品に。
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◆ とうもろこし
甘味たっぷりのとうもろこしはバーベキューの定番。火が通りにくい食材なので、事前に下ゆでして持っていくのがおすすめ。生で調理する場合は皮ごと焼いて蒸し焼きにします。
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◆ しいたけ、エリンギ
きのこ類は炭火で焼くと、旨味がぎゅっと凝縮。しいたけは傘の裏に塩や醤油をたらして、エリンギはスライスしてそのまま焼くだけで絶品です。
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◆ じゃがいも
ホクホク感が魅力のじゃがいもは、アルミホイルで包んで炭の中でじっくり火を通すのがおすすめ。シンプルに塩だけでも素材の味を楽しめます。
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◆ かぼちゃ
自然な甘みとほくほくした食感が特徴。薄切りにして焼けば、カリッと香ばしく、厚めにカットすればしっとりとした味わいが楽しめます。上級者は、中身をくりぬいてアルミホイルに包んで丸ごと炭の中でじっくり火を通し、焼きあがったらはちみつをかけてデザート感覚にするのもおすすめ。
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◆ なす
焼くとトロッととろけるなすは、シンプルな塩焼きで旨味が引き立ちます。表面に切れ目を入れると火が通りやすく、見た目も華やかに仕上がります。焼く前にオリーブ油を表面に塗っておくと乾燥防止にもなるのでおすすめ。
事前準備で格段に楽になる。バーベキュー食材の下ごしらえ
バーベキューでは事前に食材の下ごしらえをしておくのがおすすめです。当日の作業を減らすだけでなく、現地で出るゴミも減らせて一石二鳥。肉・野菜・貝類、それぞれの下準備ポイントを押さえておきましょう。
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肉の下準備
串用の肉は一口大にカットして保存袋に入れておきましょう。ステーキ肉やスペアリブなどは焼肉のたれ等に漬け込んでおくと、焼きあがりがやわらかくジューシーに仕上がります。
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野菜の下準備
素材に応じて、準備を行い、タッパーや保存袋に種類別に小分けにしておくと現地での取り扱いも簡単です。
キャベツは丸ごとアルミホイルに包むかざく切りがおすすめ、ピーマンは、洗って水気を取ったら、袋に入れ、現地でオリーブ油を袋の中に入れるといいです。
とうもろこしは、皮ごと焼くのがおすすめ、串にさす野菜などはカットして保存袋に入れておくと便利です。 -
貝類の下準備
ホタテやアサリなどの貝類は、必ず事前に砂抜きをしておきましょう。貝殻の表面についた汚れは、やさしくこすり洗いしてから保存します。クーラーボックスでしっかり冷やして持参し、鮮度を保つことも大切です。
焼けるまでの待ち時間もおいしく!すぐ出せるおつまみアイデア
火が安定するまでには時間がかかるもの。簡単な前菜を先に用意して、ゲストを待たせず場を温めましょう。
おすすめレシピ
初めてでも安心。バーベキューの火起こしをラクにする方法
バーベキュー初心者が手間取るのが「火起こし」です。コツをつかめば簡単ですが、慣れないうちはなかなか火が付かず焦ってしまうことも。
手軽なグリルを使用したり、便利な火起こしアイテムを利用して、ストレスなく火起こしをしましょう。
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ガスグリル・電気グリルを使用する
慣れないうちは火起こしの手間がいらないガスグリルや電気グリルの使用もおすすめです。ボタン一つひとつで着火でき、火力調整もスムーズなので、食材を焦がす心配が少なく、手軽にバーベキューを楽しめます。煙や後片付けも炭火に比べて少ないため、自宅の庭やキャンプ場など幅広いシーンで活用できるのも魅力です。
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チャコールスターターを使用する
チャコールスターターは、炭火を簡単に起こすための便利アイテムです。筒状の容器に炭を入れ、下に新聞紙などで火をつけるだけで、短時間で炭に均一に火がまわります。初心者でも失敗しにくく、炭火ならではの香ばしい焼きあがりを簡単に味わえます。
ホストも笑顔に!バーベキューをもっと楽しむための役割分担のすすめ

バーベキューはホストもゲストも皆で楽しむのがポイント。すべてを1人で背負わず、役割分担を決めましょう。ポイントは責任を持たせすぎず、「できる範囲で」でOK。誰もが楽しみながら参加できる形で分担をしましょう。
おすすめ役割分担
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◆ 火起こし係
複数人で一緒にやると会話も弾むので「火起こし隊」としてチームにしても◎。
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◆ 焼き係
メインで肉や野菜を焼く係。時間交代制にすると負担が減ります。
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◆ ドリンク係
ドリンクの補充・配布を担当。声かけしやすく、会話が広がるきっかけにも。
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◆ 写真・SNS係
撮影した写真はオンラインアルバムなど仲間で共有すれば、帰ってからゆっくり見直せます。
バーベキューは片付けまでがセット。安全&スマートな後片付け術

楽しいバーベキューの締めくくりは、片付けと火の始末をしっかり行い、「来た時より美しく」を心がけること。
炭火は水を直接かけず、火消し壺や土を使って確実に鎮火しましょう。
ゴミは分別し、持ち帰りが必要な場合は袋を多めに準備しておくとスムーズです。
最後まできちんと行動することで、気持ちよく一日を締めくくることができます。

(たなか けいじ)さん
■資格
2000年2月栄養士免許取得
2013年12月バーベキュー上級インストラクター
2014年11月お肉博士1級取得(全国食肉検定委員会)
2015年4月シュハスケーロ資格取得(JBBQA認定)
2016年12月Certified Barbecue Judge(国際資格)
2017年1月バーベキュー中級講習MC資格取得(JBBQA認定)
2017年12月SCA Judging(SCA認定国際資格)