
バーベキュー初心者も安心♪ 前日準備とカセットコンロ&フライパンで簡単バーべキューを楽しもう。
屋外でおいしい料理とコミュニケーションが楽しめると、人気のバーベキューですが、「炭を起こすのが手間」「重い食材の買い出しや荷物運びが負担」とハードルの高さを感じるという声も。
この記事では、バーベキューをより身近に楽しむために、炭を起こす手間や特別な機材が不要な、誰でも手軽に楽しめるバーベキュースタイルをご紹介します。

(たなか けいじ)さん
バーベキューを手軽に楽しむコツは「カセットコンロ&フライパン」「前日の漬けワザ」

気軽においしいバーベキューメニューを楽しみたいときに大活躍するのが、「カセットコンロ&フライパン」「前日の漬けワザ」です。
炭を起こさなくても「カセットコンロ&フライパン」でOK

気軽にバーベキューを楽しみたいなら、普段使いのカセットコンロとフライパンがあればOK!カセットコンロなら、炭を起こす手間もなく、火加減の調節も簡単。炭の後始末もしなくてよいので、気軽にバーベキューを楽しめます。
フライパンでは味気なく、写真映えするおしゃれな仕上がりにしたいなら、鉄製フライパン「スキレット」を使うのもおすすめ。また、フォークやナイフなどのカトラリーや食器にこだわるだけで、おしゃれ度が増し、写真映えするバーベキューが楽しめますよ。
「前日の漬けワザ」でおいしさUP!

前日に仕込みをしておけば、当日にたくさんの調理器具や調味料を持っていかなくても済むうえ、火を入れてすぐに食べられるので便利。しかもゴミがほとんど出ないのもポイントです。市販の調味料を使えば、仕込みもグッとラクになります。
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漬けワザのメリット① 食欲をそそる香りが生まれる
お肉を焼いたときに生まれる食欲をそそる香りは、アミノ酸と糖が引き起こすメイラード反応によるものです。パンを焼いたときや、すき焼きを調理するときに出るよい香りも同じ反応によるものです。
メイラード反応はお肉を素焼きにするだけでも起きるのですが、お肉に含まれる糖が少ないため、それほど活発な反応はみられません。ところが、糖やアミノ酸を多く含むたれに漬け込んだお肉を焼くと、メイラード反応が活発に起こり、食欲をそそる独特な香りがたくさん生み出されます。
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漬けワザのメリット② ジューシーでやわらかいお肉になり、旨味もアップ
輸入牛のような赤身の多いお肉は、「黄金の味」に漬け込むと、たれに含まれる有機酸の働きにより、筋線維にすき間が生まれ、そこに糖やアミノ酸が入り込んで保水力が高まります。それにより、肉汁の流出が抑えられ、ジューシーでやわらかいお肉になります。
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また、お肉に多く含まれるイノシン酸は、グルタミン酸と合わせることで旨味が何倍にも強く感じられる特徴があります。「黄金の味」にはグルタミン酸が多く含まれており、お肉と一緒に食べることで、旨味の相乗効果が現れます。このように、「黄金の味」に漬け込むだけで手軽にお肉をやわらかく、おいしく食べられます。
「漬けワザ」だけで豪華なメイン料理が作れる!お手軽バーベキューメニュー
今回は、「漬けワザ」を使ったバーベキューのメイン料理として、人気の“スペアリブ”と“ビーフステーキ”、サイドメニューの“アヒージョ”を紹介します。
漬けワザで簡単!「スペアリブ」

食べづらいイメージの骨付き肉も、隠し包丁と下ゆでをしておけば身離れよく仕上がります。あらかじめ火を通し「黄金の味」に漬け込むので、当日は焼き色を付けるだけで食べられるのもうれしいポイントです。
材料(4人分)
食材 | 分量 |
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骨スペアリブ(骨付き) | 8本(約900g) |
「黄金の味」 | 1と1/2カップ(約300g) |
ヨーグルト(プレーンタイプ) | 75g |
野菜(アスパラガス、クレソン、トマトなど) | 適量(付け合わせとして) |
前日の準備
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骨に沿って、皮の中心に切れ目を入れます。骨についている膜を切るイメージで、深く切り込む必要はありません。このひと手間で、骨からお肉が離れやすくなります。
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お肉に切れ目を入れます。このひと手間で、火が通りやすくなり、食べやすくなります。
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沸騰したお湯の中にお肉を入れ、火が通るまで下ゆでします。
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ジッパー付きの袋にヨーグルトと「黄金の味」を入れ、よく混ぜます。
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混ぜたたれの中に、粗熱をとったお肉を入れ、全体になじむように軽くもみます。「黄金の味」に漬け込むことで、旨味がアップします。また、ヨーグルトを加えることでマイルドな味わいに仕上がります。
当日の仕上げ
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当日の持ち込み食材
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◆簡単!スペアリブの焼き方
お肉を常温に戻し、たれを軽く拭き取りフライパンに並べます。全ての面においしそうな焼き色がついたら出来あがりです!下ゆでしているので焼き色がつく程度で充分です。
特製ソースでワンランクアップ!「赤身肉ステーキ」

野菜をたっぷり使った特製モーリョ(ソース)を作って、メインのお肉メニューをワンランクアップさせよう!
材料(4人分)
◆ステーキ
食材 | 分量 |
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牛ステーキ用肉 | 1枚(約400g) |
「黄金の味」 | 100g |
サラダ油 | 適量 |
野菜(ズッキーニ、パプリカなど) | 適量(付け合わせとして) |
◆ モーリョ(ソース)
食材 | 分量 |
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たまねぎ | 大1/2個 |
トマト | 中1/2個 |
パプリカ(黄色) | 1/2個 |
きゅうり | 1/2本 |
パセリ | 1/4束 |
オリーブ油 | 30ml |
「浅漬けの素 レギュラー」 | 60ml |
前日の準備
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◆ ステーキの仕込み
「黄金の味」に漬け込むのがポイント
ジッパー付きの袋に「黄金の味」とお肉を入れ、もみ込みます。こうすることで、お肉がやわらかくなり、旨味がアップします。 -
◆モーリョ(ソース)の作り方
「浅漬けの素」に漬け込むのがポイント
野菜をすべてみじん切りにし、「浅漬けの素」、オリーブ油を入れて、よく混ぜたら完成!酸味の効いたソースに野菜の食感も加わり、お肉がさっぱりと食べられます。
当日の仕上げ
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当日の持ち込み食材はこれだけ!
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◆ステーキの焼き方
①お肉を30分ほど寝かせて常温に戻し、たれをキッチンペーパーで拭き取ります。お肉が冷たいまま焼き始めると、表面のみを急激に加熱することになり、お肉内部の温度がなかなか上がりません。その結果、表面だけが焦げてしまうので注意が必要です。 -
②カセットコンロとフライパンを使ってお肉を焼きます。フライパンを温め、うすく煙が出てきたら一度火を止め、サラダ油を引きます。再度火をつけ、強火で30秒焼き、弱火にして1~2分焼きます。その後、お肉を裏返し同様に強火で30秒弱火で1~2分焼きます(※)。
(※)牛肉の厚さが1.5cmでミディアムに仕上げる場合を想定しています。 -
お肉をやわらかくジューシーに仕上げる焼き方のポイントは、お肉の中心温度が65度を超えないようにすることです。なぜなら、加熱しすぎると、お肉の中のコラーゲンが収縮し、大切な旨味である「肉汁」が出てしまい、硬く縮んでしまうからです。焦がさず中心までしっかりと熱を伝えるために強火と弱火を使い分けましょう。
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③両面を焼いたら火を止めます。フライパンからお肉を取り出し、アルミホイルで包み、火を止めたフライパンの上で約2分休ませます。お肉を休ませることで、肉汁がお肉全体に行き渡り、カットしたときに肉汁の流出が抑えられ、ジューシーなステーキに仕上がります。
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◆厚いお肉をお好みの焼き加減にするコツ
焼き加減は指で輪を作った時の、親指の付け根の硬さを目安にチェック!
お好みの焼き加減を、あらかじめ親指の付け根の硬さで把握し、その硬さを目安に火加減を調節しましょう!※お肉の厚さが1.5cmを超える場合も強火と弱火の時間を長くして調整してください
「プチッと鍋」で手軽にもう1品!「アヒージョ」

「プチッと鍋」を使えば、たくさんの調味料を使わなくても魚介の風味がしっかり効いた本格アヒージョが完成!
材料(4人分)
食材 | 分量 |
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冷凍シーフード | 適量(約150g) |
ブラウンマッシュルーム(薄切り) | 2個 |
にんにく | 2かけ |
「プチッと鍋 ちゃんこ鍋」 | 1個 |
オリーブ油 | 適量(100~150ml) |
パセリ | 適宜 |
バゲット | 適宜(付け合わせとして) |
前日の準備
食材をひと口大にカットしておくだけ。付け合わせのバゲットもお忘れなく!
当日の仕上げ
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当日の持ち込み食材はこれだけ!
◆当日の調理方法
フライパンに、オリーブ油とにんにくを入れて弱火にかけ、にんにくの香りが出てきたら、冷凍シーフード、ブラウンマッシュルーム、「プチッと鍋」を加え、火が通るまで加熱して、出来あがりです。
※お好みでパセリを加え、バゲットを添えてお召しあがりください。

(たなか けいじ)さん
■資格
2000年2月栄養士免許取得
2013年12月バーベキュー上級インストラクター
2014年11月お肉博士1級取得(全国食肉検定委員会)
2015年4月シュハスケーロ資格取得(JBBQA認定)
2016年12月Certified Barbecue Judge(国際資格)
2017年1月バーベキュー中級講習MC資格取得(JBBQA認定)
2017年12月SCA Judging(SCA認定国際資格)