
梅雨が明け、あっという間に猛暑の夏休みがやってきました。
「夏休みって、お昼ごはんの人数が増えるから大変なのよね。今日は何にしましょう…」
お母さんが、ため息をつきながら言いました。
「ボク、カレーがいいな」
タレ坊が、キラキラした瞳でお母さんを見上げました。
「今から煮込むと、時間がかかるわよ。あ、そうだ、キーマカレーにしましょう」
「キーマカレーって、ひき肉のカレー?」
お料理好きの味々ちゃんは、興味津々です。
「そう。トマトとなすがあるから、それも入れて、夏野菜のキーマカレーを作りましょ」
お母さんは、勢い込んで言いました。
「カレーは、もともと暑いインドの国で、食欲を増すスパイスをたくさん使って作られたものなのよ。黄色い色を出すターメリックは、日本では『うこん』と言われる木の皮だし、フェンネルは『ういきょう』、カルダモンは『ショウズク』。どれも漢方では胃薬としても使われる材料なの」

「胃薬〜?」
とタレ坊は不思議そうな顔。
「昔は、今のように医学が発達していないから、食べると元気になるような材料を使って、薬を作っていたの。中国では、今でもそういう薬を使って病気を治す方法があって、それを漢方というのよ。だから、カレーを食べると、胃腸を元気にして夏をのり切る体力をつけてくれるかもね。さ、できた!」
「早〜い!ボク、パンにつけて食べよう」
「私は、ごはん」
「お母さんは、そうめんにかけましょ」
夏休みにキーマカレー、楽しいランチメニューになりましたね。
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